読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

なか日記

一度きりの人生、楽しく生きよう。

生きる力に溢れる生活 『山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~』 ヒビノ ケイコ

山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~

山カフェ日記~30代、移住8年。人生は自分でデザインする~

著者のヒビノケイコさんは山カフェ・自然派菓子工房ぽっちり堂*1のオーナーをされています。

この「ぽっちり堂」ですが、私にはちょっとなじみがあるというか、親しみのあるお店。 なぜかというと、何回か行ったことがあるんです。お店の前までですけどね。

高知県の土佐町にある「道の駅さめうら」から、何気にジョギングしていると見つけた一つの看板。 そこには「ぽっちり堂」という文字の他にかわいらしいイラストが描かれていました。 「この田舎におしゃれそうなお店があるもんだなぁ」とちょっと意外な気持ちを抱きつつ、3kmほど先ということだったので行ってみることにしました。 国道439号線から脇道にそれ、ずいずいと山の奥の方へ向かっていくと・・・あった!

f:id:nakaji999:20150110154807j:plain

民家とそれに併設するお店。なかなかいい雰囲気でです。まさに「山カフェ」という表現がぴったりの環境。

「こんな所にお客さんは来るんだろうか?やって行けるんかな?」という疑問を持ったのは私だけではないはずです。 しかし、本書やヒビノケイコさんのブログ「ヒビノケイコの日々。人生は自分でデザインする。」、「ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方」を読んだりして何となくわかってきました。それはまた別の機会にでも書くことにします。

ヒビノケイコさんご夫妻のインタビュー記事もついでに紹介しておきます。

目次

第一章 「山カフェの仕事 移住者と仕事」
第二章 「命と近い食」
第三章 「大家族子.育てと異文化理解」
第四章 「自然の中の野生力」
第五章 「移住者と地元者がつくる新しい文化」
第六章 「田舎育ちの夫と都会育ちの妻」

読んでみて

マンガでページ数もそれほど多くないのでさらっと読めます。

感じたのは、人生を豊かに生きられているなぁということ。

4世代家族(だと思う)という大家族の暮らしや、地域の人や他の移住者との交流といった、田舎ならではの光景が描かれています。 田舎では「プライバシーがない」とかよく言われますが、それを気にせず地域に溶け込むことができればそれはとても居心地のいい、感謝することの多い環境になるんじゃないかと思います。 また、著者のヒビノケイコさんは田舎で暮らすだけではなく、仕事などを通して都会との接点も持たれているので、まさに田舎と都会のいいとこ取り(?)のように感じました。

親から子、子から孫へと生きるための知恵や経験が継承されてきたわけですが、そういったものが急激に無くなりつつあるのが現代だと感じています。 必要があればインターネットで検索できたりもしますが、全てが正しいわけではありません。 その点、語り継がれる情報というのはその土地にあった先人の経験によるものですから間違いがないでしょう。 また、必要な時に調べるのではなく、日々の生活の中で知らず知らずのうちに身につけていく知識というのは、そのまま「生きる力」になるんじゃないかと思います。

私が歳を取ったからかもしれませんが、「大家族っていいなぁ。田舎で暮らすっていいなぁ。」と改めて感じさせてくれる本でした。

おしまい。

*1:カフェ部門は現在休店中