なか日記

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『人類最強の「糖質制限」論 ケトン体を味方にして痩せる、健康になる』 by 江部 康二

人類最強の「糖質制限」論 ケトン体を味方にして痩せる、健康になる (SB新書)

人類最強の「糖質制限」論 ケトン体を味方にして痩せる、健康になる (SB新書)

以前、山田悟氏の糖質制限本を読んで最新の栄養学やら、糖質制限に関する理解を深めた(つもり)。

その同時期に気になっていた本をやっと読んでみた。

バレンタインデーにこんな本の紹介するのもどうかと思うけど、気にしない気にしない。

目次

序 章 なぜ糖質制限は続かないのか?
第1章 糖質を〈意識すれば〉続けられる
第2章 実践! 炭水化物好きの〈もどき〉糖質制限法
第3章 実践! 炭水化物好きの〈外食〉糖質制限法
第4章 実践! 炭水化物好きの〈3食〉糖質制限法
第5章 カロリーを制限するから続かない
第6章 自分に合った糖質制限法を選ぶ
第7章 糖質制限は最初厳しく、徐々にゆるやかに
第8章 糖質制限の実践マニュアル
第9章 人工甘味料をうまく活用しよう
第10章 ご飯やパンと上手につき合う
第11章 ヘルシーなイメージの飲み物にダマされるな!
第12章 脂質は悪ではない
第13章 酒とつまみと間食と上手くつき合う
第14章 糖質制限が続く柔軟な発想法
第15章 糖質制限で健康的に痩せられるワケ
第16章 糖質制限の3大効果
第17章 糖質制限で大病を防ぐ
第18章 アメリカでの糖質制限の変遷
第19章 人類の体は糖質摂取に適していない
第20章 糖質制限の最新エビデンス(科学的根拠)
終 章 ケトン体と脂質は糖質制限の強い味方

読んでみて

山田悟氏の『糖質制限の真実』に比べるとだいぶキツいことが書かれていると感じた。糖質制限の方法もそうだが、「我々の方法が一番」という思いを強く感じた。それはとても大事なことなんだけども。。

糖質制限方法はいろいろある

糖質制限といっても幾つか種類がある。著者の提唱している方法は1日の糖質摂取量別に以下の3種類。

  • スーパー糖質制限食
    三食全て糖質はとらない。
    1食あたり糖質10〜20g以下、1日あたり糖質30〜60g以下。

  • スタンダード糖質制限食
    三食のうち、朝食か昼食だけ糖質をとる。
    糖質を摂る食事は一食あたり50〜60g以下、一日あたり70〜100g以下。

  • プチ糖質制限食
    三食のうち、夕食だけ糖質制限する。
    朝食と夕食は一食あたり50〜60g以下、一日あたり110〜140g以下。

本書では江部氏の「スーパー糖質制限食」、山田氏の「ゆるやかな糖質制限食」、釜池氏の「糖質ゼロ食」について、続けやすさや食後高血糖の改善効果などの視点から比較を行っている。

最終的には自分達の「スーパー糖質制限食」が一番と結論づけているものの、他の糖質制限食含めて、個人の嗜好やニーズに応じてお互いを補完する立場にあるものであるとしている。

ちなみに、山田悟氏の提唱している「ゆるやかな糖質制限」は「1日に摂取する糖質を70~130g内に収めましょう。その範囲内ならおやつ食べてもいいよ」というもの。日本人の平均摂取量が大体270~300gといわれているので大体半分くらい。だから「ゆるやなか」としているんだと思う。

こうしてみると、江部氏と山田氏の目指している所がちょっと違うのがよくわかる。

「今の食事は食後高血糖状態および、インスリンの過剰分泌を招くので、身体によくない。そうならないために糖質を制限していこう」というのは同じ。

しかし、本書の江部氏の方がよりストイック、切羽詰まった感じがする。すぐに効果を出したい(出さないといけない)人向け。

山田氏の方は今より少しでも健康な人生が送れるようにしたい人向けといえる。

おすすめな読み方

本の構成としては、最初に食事の取り方(食品のこと)について多くのページが割かれている。

食べていいもの悪いものについての話がずっと続くので、最初から読んでるとつらく感じる人もいるかもしれない。

目次をぱっと見て、気になるところから読んでいくのが良いと思う。

やると決めたら思い切りよく

糖質制限やるなら、モチベーションが高い初期段階でほぼ完全に糖質を断つ方法を採用した方が、効果が早く実感できて継続しやすいという事が書かれている。

これは確かにそうだと思う。モチベーション下がってる今の自分にはできないけどね。

これは何についてでもそうだろう。プログラミングだって、片手間にちびちび勉強するより、がっつり時間取って一気に勉強した方が理解も進むし、結果が出しやすいのでより楽しくなるよね。

まとめ

個人的には、最初に山田悟氏の『糖質制限の真実』で栄養学観点での糖質に関する知識および、糖質制限の知識を得る。その上で、本書で食品に関する知識やケトン体に関する知識を追加するのがいいんじゃないかなと思う。

糖質制限に興味がある人はもちろん、興味がなくても将来、糖尿病予備軍にならないためにも軽く一読しておくことをオススメしておく。

おしまい。