私は松岡修造が好きだ。日本が暖かくなるから*1ではないが、あの熱く真剣な情熱が気になって仕方がない。
以前、子どもにテニスの合宿をさせるテレビ番組を観た。そこで、テニスの技術だけではなく(どちらかというとそれは二の次)、「心」を鍛えようと時には厳しい言葉をかけ、時には励まし、出来たときには共に喜ぶその姿勢に松岡修三の子ども達に対する愛情を感じたし、こんな素晴らしい経験をしている子ども達を羨ましく思い、息子にも経験させてやりたいとも思った。
そんな松岡修造の本が先日ブログで紹介した KADOKAWA ビジネス実用書最大50%OFFフェアで安くなっていたので読んでみることにした。
- 作者: 松岡修造
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2013/04/18
- メディア: Kindle版
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挫折とは
松岡修造は「本気でトライした結果の失敗」のことを「前向き挫折」と表現している。
本気でトライしてもダメだったときの「前向き挫折」からは、後悔ではなく反省が生まれ、自分に必要なものが見えてきます。落ち込んだとしても、その跳ね返りは一〇〇パーセント自分の役に立ちます。
前向き挫折大いに結構。挫折や逆境をチャンスと捉えて逆に「今、自分は成長している」と喜ぼう。という感じで、いかにも松岡修造らしい超ポジティブな考え方だ。
根っからのポジティブ人間じゃない
そんな松岡修造であるが、元々こんなポジティブな人間だったのかというとどうやらそうでもなかったようだ。自信がなかったり、悪い方に考えたりすることもあったようだ。しかし、テニスや引退後の活動の中で、周りの人との関わりや、自分自身の振り返りによって「心」を変えてきた。
「性格」は生まれ持ったものなので変えることは出来ないが、「心」は変えていくことができるというのが松岡修造の考え方だ。
テレビでみるダイナミックな松岡修造とは裏腹に、非常に緻密で繊細な松岡修造を見て取れる。
感想みたいなの
この本に書かれているのは松岡修造のことだけではなく、錦織圭選手や他のアスリートのエピソードも綴られている。世界で活躍するアスリート本人に聞いた話、大会中の心理状況と松岡修造の解釈など、なかなか興味深い。アスリートといえど、弱気になることもあるがそれをいかに乗り越えて結果を出すかというところがアスリートたる所以なのかも知れない。
この本を読むまでは表面的な松岡修造だけを見て好感を持っていた。この本を通じて少し松岡修造の考えや思いに触れることができ、より松岡修造が好きになった。
振り返ると私は大きな挫折を経験していない*2。若いうちに挫折して、悩んで、乗り越えた方が人生はいいものになりそうな気もするが、それはそれで良しとしよう。中度半端にやって後悔や文句を垂れるよりも、全力で何事にもぶつかって人生を楽しみたいものである。
- 作者: 松岡修造
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*1:松岡修造が訪れた国気温上昇し日本温度下がる!息子の悩み!娘宝塚音楽学校! - NAVER まとめ
*2:忘れてるだけかもしれないが…