以前から読んでみたいと思っていたが、Kindle版がでてない*1のでずっと欲しいものリストに入れていた。
しかし、先日「大人のための読書の全技術 (中経出版)」を読んで*2、たまには紙の本でもいいやと思い中古で「強いチームはオフィスを捨てる」と一緒に購入した。
小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則
- 作者: ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン,黒沢 健二,松永 肇一,美谷 広海,祐佳 ヤング
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/01/11
- メディア: 単行本
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「37シグナルズ」とは
37signals(37シグナルズ)とはアメリカ合衆国イリノイ州シカゴに本社を置く非上場企業でウェブアプリケーションを手がけている。
1999年にジェイソン・フリード、カルロス・セグラ、アーネスト・キムがウェブデザイン企業として設立。2000年にセグラが、2003年にキムが退社し、創業時から留まっているのはフリードのみとなっている。
本書の著者であり、Ruby on Rails | A web-application framework that includes everything needed to create database-backed web applications according to the Model-View-Controller (MVC) pattern.を開発したデビッド・ハイネマイヤー・ハンソン*3が所属する会社。
Ruby on RailsはWebアプリケーション開発で広く使われているフレームワークで、ASP.NET MVCやGrailsなど多くのフレームワークが影響を受けて開発されている。
まぁ、とにかく、スゴいエンジニアがいるスゴい会社ってことだ。
「37シグナルズ」の哲学が詰まった本
「37シグナルズ」がどういう考えで仕事をしているかが惜しげもなく紹介されている。
仕事の進め方だけではない。競合相手についてどう考えるか、プロモーションをどう行うか、人を雇うときの考え方、会社の文化に対する考え方など多岐にわたる。
今の自分に響いたこと
少し引用させてもらう。
小さなチームでは、働いてくれる人間が必要なのであって、人に仕事を振る人間が必要なのではない。皆何かを生み出さなければならない。結果を出さなければならないのだ。
つまり、他人にこれをしてと言うばかりの仕切り屋を雇ってはいけないということだ。彼らは、小さなチームのお荷物だ。
P.216-217
自律的に働くことができる人ばかりなら仕切り屋はいらない。メンバーでタスクを共有し、分担し、成果を上げる。
正直、どの会社でもできることだとは到底思えないが、できている会社は知ってる。
一つの会社のある人のことが頭に思い浮かぶ
この本を読んでいて、時々ソニックガーデンの倉貫さんが話している様な錯覚を覚えた。会社の事業形態などの違いこそあれ、根底に流れる考えは同じだと感じる。
倉貫さんの哲学はブログを読めば十分感じることができる。
ソニックガーデンはまさに、小さなチームで大きな仕事をしている典型だと思う。ここで言う「大きな仕事」というのは「関わった人全てが幸せになれる仕事」だ*4。
まとまらないまとめ
小さなチームも捨てたもんじゃない*5と改めて感じた。そして、スゴい人達と一緒に何かしてみたい。「こいつ使えねぇ」って切られる可能性は大いにあるがw
*1:合わせて読みたいと思ってた「強いチームはオフィスを捨てる」はKindle版がある
*2:ブログも書いた「「大人のための読書の全技術」を読んで - なか日記」
*3:1979年生まれ!
*4:仕事の金額はでかいが、「中で働いている人は毎日終電で疲弊しきってる」とか、「出来上がったものの顧客が十分な価値を感じられない」のでは全く意味がないでしょ
*5:捨てたわけじゃない。元々小さなチームで仕事したい派