この前こんな事書きました。
少なくとも自分は知ってること止まりで、会社の後輩とかに「○○使ったら簡単にできるんでしょ?」みたいな根拠のない振り方はしたくない。
知ってること、わかってること、できること - なか日記
自分の考えは変わってないのですが、会社という視点で見ると知ってるだけでいいのかもしれないと思いました。
なんで?
ひと言でいうと、「よりレバレッジを効かせることができるから」
例えば、ASP.NET MVC・SignalR・Entity Frameworkの3つを使えば!という状況があったとします。この時、自分が十分にわかっていなくても「○○使ったらどうかな」とそれぞれ3人のメンバーにきっかけを与えることができれば、一人でがんばるよりも3倍の効果が見込めますね。 しかも、全体の立ち上がりも早いはずです。
前提条件
しかし、それには幾つか前提があると思います。
自分に対して
- 「どういったものなのか、どんなメリットがあるのか」を上手に伝えられること
いかにその気にさせる話ができるかという感じでしょうか。「いいらしいから使ってみよう」とだけ言われても、その気になるわけないですよね。
- 「知ってるだけでも堂々としていられる」こと
自分がわかってない事に対して、「よー知らへんねんけどなー」と言えるかどうか。これって結構胆力がいりますね*1。
相手に対して
- 新しい事(知らない事)に興味を持てるか
そもそも、新しい事に興味がなかったり、「それやったことないからできませんわー」みたいな感じだと話になりませんよね。
興味さえ持ってもらえれば勝手に勉強して理解を深めたりしてもらえると思います。
- バージョン管理とかユニットテストとか
うまく言えませんが、チーム開発実践入門 ~共同作業を円滑に行うツール・メソッド (WEB+DB PRESS plus)を読んでそれなりに理解できるくらいだといいのかな。いくらメリットを説明したところで、「で、テストし易いクラス設計って?そもそもテストって画面から人手で行うもんでしょ。」なんて反応をされるとちょっとぐんにょりするかも。「テストとは~」「バージョン管理とは~」というところから説明するのは面倒くさいです。まぁ、この辺は新しい事に興味を持ってる人なら自然とクリア出来ている気がしますね。
まとめ
会社の一員としては、自分に対する前提条件と上手に折り合い付けて他のメンバーがうまく稼働するよう心がけるべきだと思います。
自分が「わかった・できる」状態になるのを待ってるといろんな意味で遅くなってしまいますから。
このあたりの考え方は「できるだけ早く少しでも成果を出して、そこからフィードバックを得る」っていうアジャイルな考えに通じるものがあると思います。
でも、そんな優等生なまとめ方で終わらせたくない自分がいるのも事実。前提条件の満たし具合のせいかなぁ。
*1:「自分が知らんことを他人に振ってくんなよ」って思われてないかとか気にしちゃうタイプなので…