- 作者: 成毛眞
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2015/05/09
- メディア: Kindle版
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相変わらず、この帯の写真ってえらそうですね。このえらそうな感じが気になって気になってついついセールの時*1に買ってしまった本。
目次
序章 「情報とは一体何か」
1章 情報を「入手する」
2章 情報を「見極める」
3章 情報の「非整理術」
4章 情報を「噛み砕く」
5章 情報を「生み出す」
6章 情報を「活用する」
特別章 成毛眞の「情報」個人史
読んでみて
読みやすかった(面白かった)ので、ぺろっと読めた。
「捨て方」というタイトルだが、目次を見てもわかるとおり、入手(選別)するところから始まって、蓄積・消化し、出力(活用)するまでのそれぞれについて、筆者の考えていること、行っていることが書かれている。
えらそう
バカを相手にして時間を浪費しないためにも、良い情報を入手し、咀嚼し、アウトプットする必要があるのです。
きました。「バカ」。中川淳一郎氏の「ウェブはバカと暇人のもの?現場からのネット敗北宣言? (光文社新書)」*2にもありましたがこの切って捨てる感じが気持ち良い。
言い方はさておき、「時間の浪費」について考えるのは確かにその通り。歳を取るにつれより意識するようになってきたと思う。そんな一方でHuluやNetflixに手を出してたりする*3ので、「どないやねん!」って感じだけど・・・
無駄な情報をスルー
あまり積極的に摂取すべきでない情報があるのです。 それは、自分からはアウトプットしたいとは思わないような情報です。
~中略~
こういった情報を仕入れ、さらに深掘りすることは時間の無駄でしかありません。自分で「出さない」(出す予定のない)情報は、最初から「入れない」のです。
時々TLに流れてくる「~~~~wwww」といったタイトルが付いてるやつ。まとめサイトとかそんな系かな。タイトルを見てちょっと興味を惹かれて見てみるものの、それがどれくらいためになったのかというと??なことが多い。ある意味、タイトルでフィルタリングしていいものなんだろう。某氏のデザインパクリ祭りも、発端のロゴデザインはさておき、フランスパンが~とか、犬の影絵が~とか、水に垂れた墨が~とかはついつい見ちゃったけど、見ながら後ろめたさも感じてたし。
マジか
じつは私は、忘れてはならないことをメモする必要が生じたら、わざわざ文字やイラスト、写真が印刷された紙を使います。
筆者はメモを取るとき、裏紙ではなく、印刷されている面に書き込むらしい。メモと一緒に記号を書いたりもするとか。そうすることで、
「白い車の写真があったな」とか「星を2つ並べて書いたな」などと、本当に思い出したいことの周辺をビジュアルとして思い出すことで、連想ゲームのように「あっ、そうだ、山田さんに17時までに連絡だ!」と思い出すのです。
ということらしいが、この人やっぱり頭いいんだろうなぁ。いろんなものに関連付けて覚るといいって話はよく聞くけど、こんなやり方でも効果あるのか??
情報と教養
情報を入手し続けることの目的は、得た情報を活用することよりも、むしろ、情報に負けてしまわない基礎体力を作ること、そして、いつか思い出せる教養という名の思い出を蓄積していくことだと言っていいでしょう。
活用を意識しすぎても良くないんだろうな。直接的には関係なさそうでも、興味があったら情報を得るのがいいんだと思う。この前読んだ宇宙関連の本*4もきっと何かの糧になってるはず。
教養は、時間をかけていろいろな食べ物を摂取してきたことで、体に備わった血肉のようなものです。おいそれとは構築できないし、だからこそ、捨てたつもりでも捨てきれません。
まさにその人の人生・生き方といっても良いのかもしれない。
教養があれば、得た情報が、自分の持っている教養の何に「似ているか」がわかります。何と「相性がいいか」がわかります。何と「組み合わせたら面白いか」がわかります。この〝何と〟を多く持っていれば持っているほど、その人はアイデアを多く生み出せるわけです。
引出は多ければ多いほどいい。1つよりも2つの方が2倍、いや2乗といってもいいかもしれない。教養の無さを嘆いてる人はあまり考えすぎるとよく無さそうだけど。
最後に
この本で筆者に対する見方が変わった。帯のイメージもあり、上から見た感じがあるかと思ったけど、文章からはそう感じられなかった。そもそも、どんな感じの人か会ったことはもちろん無いし、話してるのを見たことも無いので最初のイメージは完全に想像でしかなかったわけだけど。
筆者が書いた他の本も読んでみたいと思う。
タイトルから気になるのはこれかな。まだ40歳過ぎてないけど。
- 作者: 成毛眞
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2013/07/19
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そういえば、この前も秋元康の「趣味力 (生活人新書)」を読んだ*5なぁ。
そういう年頃なのかしら。
おしまい。