君の会社は五年後あるか? 最も優秀な人材が興奮する組織とは (角川oneテーマ21)
- 作者: 牧野正幸
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2014/02/10
- メディア: Kindle版
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ブックオフの100円コーナーでふと目に留まったので買ってみました。
著者の牧野正幸さんのことも、経営されているワークスアプリケーションズのことも知りませんでした。
「働きがいのある会社」ランキング:2010年の1位になってる会社なんですね。
ワークスアプリケーションズが優秀な人材をいかに集め、育てているか、また、やりがいを持って働いてもらうためにどういった制度を取っているかがその理由と共に綴られています。
目次
第一章 「働きがいのある会社」とは何か?
第二章 シリコンバレーの衝撃
第三章 無名の会社が優秀な人材を集める方法
第四章 プロセスを重視する「相互多面評価」
第五章 独立OK、出戻り歓迎!
第六章 巨大化した組織に必要な社内コミュニケーション
第七章 ベンチャーからメガベンチャーへ
読んでみて
優秀さとは何か、本書では以下のように定義しています。
自分の頭で考え「ゼロから一」を生み出せる能力を持ち、ロジカルシンキング(論理的思考)能力と共にクリエイティブシンキング(発想転換)能力がある人材を指す。つまり頭の回転が速く、頭が柔らかい人材である。
ワークスアプリケーションズの制度として、インターンシップで優秀さを認められると5年以内ならいつでも入社できる「入社パス」や優秀と認められた社員には3年以内ならいつでも辞める前と同じ待遇で復帰できる「カムバック・パス」、妊娠が判明した時点から子供の小学校卒業までの約13年間、時短勤務などを認める「ワークスミルククラブ」といった制度があるようですがいずれも社員が作った制度だとか。この辺は企業文化の表れなんでしょうね。
成果主義ではなく、プロセス(どれだけ考えたか)を重視。売上と評価は連動しない。というのにはちょっと驚きでしたが、失敗を恐れず挑戦する姿勢を大事にするためという理由で納得しました。
どうしても評価というと金額といった定量的な物差しで測ろうとしてしまいますが、この会社の様に社員がお互いを評価し合うような制度も面白いし、納得感がありそう。
世の中にはいろんな会社がありますが、こういう会社もあり、「働きがいのある会社」ランキングの上位に食い込んでいるのはどうしてかという理由を垣間見ることができました。いいなと思ったところは取り入れていきたいですね。