- 作者: 中川淳一郎,漆原直行,山本一郎
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2015/04/09
- メディア: 新書
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なんで読んでみようと思ったのか、はっきり覚えていないのですが、きっと山本一郎という人に興味があったのと、Amazonでのレビュー見て面白そうだと思ったからだったと思います。
目次
第1章 ネット時代こそ本を読むとトクをする。 中川純一郎
第2章 捨てるべきビジネス書、読むべきビジネス書 中川純一郎/漆原直行/山本一郎
第3章 駄本を見極め、古典を読破する技術 漆原直行
第4章 ビジネス書業界の呆れた裏舞台 中川純一郎/漆原直行/山本一郎
第5章 人生を変えていく読書術とは 山本一郎
第6章 読書を武器に賢く生きること 中川純一郎/漆原直行/山本一郎
読んでみて
第1,3,5章はそれぞれの方が読書についての考えを書かれたもの、 第2章、第4章は「ビジネス書ぶった斬りナイト」というイベントを書き起こしたもの、 第6章は対談形式のまとめになっています。
前編通して歯に衣着せぬ書きっぷりで楽しく読むことができました。本の中に「クソ」って言葉が何回でてきたことか。毎月のようにビジネス書を読んでるのに前に進めてない人を『「ホットドッグプレス」を読み漁って、セックスを妄想する童貞』と表現したりとなかなか面白い。
自己啓発本なんて、原点、古典とされているものを数冊読めば十分、じゃぁ、その読むべき本は?ということについてもちゃんと書かれてます。
ほかにも、3人それぞれが「読んだ方が良い」とか「面白い」本の紹介を理由も踏まえて紹介してたりと、新しい本に出会うチャンスにもなりますね。
なるほど、と思ったことを挙げると。
新刊よりも初期作品を読め!
初期の作品には思いが詰まっているんですよ。でも、何冊も出すうちに、出版社や担当編集者のほうも「この人の本、売れるから。何でもいいから書いてもらっておけ。」的な発想になり、クオリティーは低くなるという側面もある。
あまり気にして買っていませんでしたが、なるほどねぇ。
「ノリ」と「ツッコミ」を意識したような、本と対話するような読み方をすると、その一節を読んだときに、自分はどう感じたのかが頭の中できちんと言語化されます。
正直、本を教科書的に読んでしまうクセがある。「本に書いてあることは正しい」「本を通して教えを請う」みたいな。もういい歳なんだから、自分を中心に置いて本を読みたいところです。
速読なんてのは横スクロールのシューティングゲームをやっていたら、自然と身につくものなんです。
山本一郎氏の言葉。そんなこと初めて聞いたので、ちょっと驚きました。それと同時に、シューティングゲームが下手くそだったので、「あぁ、俺が速読できないのはそういうことか」と妙に納得したり。
全編通して楽しく読むことができました。難しい語り口ではなく、ざっくばらんに書いているということ、比較的年代が近い人だからということもあると思います。
三人が書いた本も読んでみたくなったので、今度読んでみようと思います。
おしまい。