子どもを伸ばす父親、ダメにする父親 (角川oneテーマ21)
- 作者: 高濱正伸
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川学芸出版
- 発売日: 2014/05/29
- メディア: Kindle版
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帯の「子どもと遊べていますか?」に目が留まって買った本。
そりゃ、遊んでるとは思うよ。この夏も何度もプールに行ったし、公園や児童館にも行くし、家の中でキャッチボールしたり、寝る前にお馬さん(暴れ馬)したりもしてるもん。
とはいっても、それは「遊んでいる」のか、「相手をしているだけ」なのか。もやもやっとしてるところがあった。
そして、子育てに関する本を何冊か読んだけど、大抵は「親としてどう関わっていくか」という感じじゃないか。「父親だけ」にフォーカスしてる本って珍しいと思う。
目次
第1章 父親の役割
第2章 親子で遊ぼう 基本の基本
第3章 親子で遊ぼう 野外編
第4章 探偵団シリーズ
第5章 父と子の絆を深める
第6章 父と息子、父と娘
読んでみて
読んでて気がついんだけど、この人の『わが子を「メシが食える大人」に育てる』って本読んだことがあった。タイトル買いが多いけど、筆者には何か引かれるものがあるのかもしれないなんて思ったり。
そもそも、「子育てを母親に任せきりのお父さん」には、父親が子育てで負うべき役割の重要性を伝えたい。「子育てには関心があるが、遊びは必要ないと考えているお父さん」には、一緒に勉強をすることよりも、一緒に遊ぶことのほうが、将来的には子どもたちの持つ本質的な力を伸ばしていくことができるという、「遊び」の可能性を伝えたい。
そして「遊ぼうとしても遊び方が分からないお父さん」(この相談が、最近では、一番多いです)。そんなお父さんには、具体的な遊び方の実践方法の部分で、引き出しを増やしてほしいと思っています。
位置No.169
これを読んで気になった人は迷わず読んでみるといいと思う。
父の背中
父親の偉大さを感じさせることは、ひとつの基準を子に示すことにつながります。
位置No.181
自分が偉大かどうかはさておき、子どもにとっては一番身近な大人になるわけで、しかも男の子であれば「同じ男としての基準」になるわけなのでその影響は計り知れないよね。そう考えるとちょっとプレッシャーを感じたりもするわけだけど、まぁ、あまり難しく考えても、焦っても仕方ないので、できることからやって行こうと思う。
昔からよく言われてるけど、「背中を見せる」ことが大事なんだよな。それはいろんな背中。仕事に対するとか、地域とか、趣味とか、遊びとか。
子どものためになってるか
最近の「イクメン」ブームの行きつく先が、実は少し心配です。父親が、「父親にしかできないこと」に気づかないまま、母親の領域に入ってきて、子育てをやろうとしているような感が否めないからです。
位置No.181
この一文にドキッとした。息子が産まれてから、オムツ替えたり、ミルクあげたり、風呂に入れたり、寝かしつけしたり普通にしてきた。でもそれは「父親にしかできないこと」ではなく、これで「子どものためになっている」と思ってないか。
父親は、母親よりも、「一歩距離をおける」立場にいるのです。その点を活用して、子どもをいち個人としてしっかりと尊重し、子どもが将来メシが食える大人になるために、逆算して、今何をすべきなのか。何を身につけさせるべきなのか。そんな大局観を持って子育てをするのが父親の役割と言えるでしょう。
位置No.480
感じたこと
引用ばっかりになるのでもう引用しない。
中盤からは父親としてどんな遊びができるのか、その狙いとか、エピソードとかそんなのが書かれている。
なぜだかかわからないけど、読んでて目頭が熱くなってきた。 思い返すと、自分が子どもの頃、親父が自分にしてくれたことに照らし合わせたり、その当時のこととか思い出したからかもしれない。
毎年同じ時期に同じ所に行く良さも書かれている。確かに同じ場所だからこそいろんなことを感じられていいところもある。
そして、親父は全力で遊ぶべきだと感じた。子どもを誘って遊んでるうちに、子どものことをを忘れて遊ぶ親父。いいじゃないか。 まだ幼いので本人が楽しめるかどうかわからない。でも、夢中になって遊んでる親父を見せることができるなら、それでいいんじゃないか。
そんなこと考えていると↓みたいなイベントっていいなと思うし、始めた人達はきっとそんな親父達なんだろうなとも思う。
冒頭でも書いたけど、「子どもと遊べていますか?」この言葉にハッとした父親にお勧めな一冊だと思う。
自分は定期的に読み返したい。そこで、Evernoteに保存してる読書メモのリマインダーを1年後にセットした*1。
おしまい。
*1:お、これっていい使い方かも?ブログのネタになるかな。