昨年末の忘年会で友人と万年筆の話をしました。
その際手持ちの万年筆を持ちよって試し書きをしたのですが、その際言われたのが「細字好きだね~」
手持ちの金ペンは、カスタム74とセンチュリー#3776は極細字、カスタムヘリテイジ91とキャップレスデシモは細字。 確かに、中字より太いペン先のものを持っていませんでした。
というのも、正直太いペン先で何を書くか具体的にイメージできずに購入に踏み切れなかったという理由があります。 使う頻度が一番高いのは、ノートに日記やメモ書きをするためなので細字以下が一番しっくりくるんですよね。
ただ、その忘年会で友人に言われた「中字で書くと楽しいよ~。インクどばどば出るし。」という言葉がずっと気になってました。
きっかけは突然に
年が明けて、何のタイミングかは忘れましたがキングダムノートの存在を知りました。 そして、気がつけば毎日中古万年筆の入荷情報が届くように。
ある日、ふとWebサイトを見ると、ペリカン スーベレーンM800 中字(M)の良上品がお値打ち価格で入荷していました。
中古品なのでもちろん一点もの。 タイミングを逃せば二度と会うことはできません。
半日ほど悩んだ結果、「これも出会い、運命ならばしかたない…」と注文したのでした。
お迎え
我が家にやってきたM800。
手に取ると今までの万年筆と違い、ずしっとした重みがありました。 「これがお高い万年筆の重量か」
そして、さっそくインクを吸い上げさそうとしましたが、方法が分かりませんでした。軸のお尻をくるくるするのはわかっていたのですが、どっちに回している時に吸い上げるのかがピンときてなかった…
そして無事、タンザナイトを吸わせての一筆。
おお~、確かにインクがたっぷり出てくれて、よりインクの濃淡が楽しめる感じ。 紙に大きな字で書き殴るとすごく気持ちがいい。
気になることが
しばらく紙に定番の「永」の字や、グルグル書いたり、線を引いてみたりしていたのですが、書き始めやペン先が小指側に傾くとインクが出ないことがありました。
その為、「インクの出が良くて、書くのが楽しい。でも、インクが出ないことがあるのがストレス。でも、書きたい。」みたいな状態。 そこで、調整してくれるお店に相談することにしました。
この話はまた後日。
今のM800
すごーく快適です。
タンザナイトを入れていましたが、より濃淡がはっきりしそうな気がしたのでロイヤルブルーに入れ替えて使っています。
インクフローがよく、インクをどばどば出して濃淡を味わいながらペンを走らせるのは気持ちがいいです。
一方、ペン先が太いからか、外国製で日本語を書くことを意識して作られていないからかはわかりませんが、私はこのペンでは止め・はね・はらいといった表現が今ひとつうまくできません。特に「はらい」が納得出来ない感じ。
まぁ、そんな感じで自分の各自に納得感が若干得られないものの、ずっと紙に文字や絵を描いていたくなるペンだと思います。
おしまい。