おこづかいで貯金ができるほどおこづかいは多くないと思っているが、レビューでいいことばかり書かれているので、内容が気になって買ってみた。Kindle版でお財布に優しい125円で売ってたのも購入に至った理由の一つ。
おこづかいで貯金ができる むだづかい撲滅計画 ?ガマンも、節約も、もうイラナイ!!?: これを知ったら1円の無駄遣いもしなくなる!! 「お金の自分軸」の作り方
- 作者: 小長井 秀幸
- 出版社/メーカー: Clover出版
- 発売日: 2014/10/30
- メディア: Kindle版
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構成
本書の構成は以下の通り。
第1章 なぜかお金が貯まらない人へ
第2章 節約はするな
第3章 お金と向き合うこと
第4章 お金の自分軸とは
第5章 「お金の自分軸」を明確にする
第6章 「お金の自分軸」を理想の将来に活かす
あなたは『「お金」に振り回される人』か『「お金」に振り回されない人』か?
最初に、お金が貯まらないということについて、それは学歴も職業も意志の強さも関係ない。という事が書かれている。
お金が貯まらない人を『「お金」に振り回される人』という表現をしている。
この『「お金」に振り回される人』は
- 「お金」のことをしらない
- 自分の価値観や行動基準が明確でない
- 常に周りや世の中の基準に振り回されて、自分自身を持っていない
というような人。
逆に、『「お金」に振り回されない人』というのは「お金」をコントロールしている人。
『「お金」に振り回されない人』になるためにお金の自分軸を持つ
「お金」について再認識しようということで、お金の定義やいつの間にかすり込まれているお金に関するイメージについてもいろいろ書かれており、気づかされることも多い。
その上で、お金の自分軸を持つためにどうするかということが書かれている。
お金の自分軸とは、本文から引用すると
簡単に言うと、金銭的な意味合いも含めて、『モノやサービスに対して、その値段を支払う、もしくは受け取る「価値」があるかないか、という、個々の人間に備わっている、個々の人間が大事にしている、もしくは大事にしたい価値判断基準』のことを言います。
ということ。
この「お金の自分軸」を明確にするための方法として、レシートを保存して定期的*1に振り返る方法が紹介されている。
振り返り方としては、総額を見るのではなく、次のようなことを意識する。
1回1回、「お金」を使ったことの意味や理由、それが目的にとってどうだったか
お金を払った分の価値があったかどうかをチェックする訳だ。
それができるようになれば、次はおこづかい帳をつけてみようというステップに移るが以降は割愛
ただ単に「お金を貯めるためには」というハウツー本ではない
読んでみてそう感じた。「お金の自分軸」を中心に展開されているが、自分の価値判断基準を持つというのは何にでも言えることだろう。「人生の自分軸」、「家族の自分軸」、「仕事の自分軸」など。
その自分軸をはっきりさせていく為にはこまめなふりかえりを行い、その時々の判断や感情を見つめ直す必要がある。
第6章に書かれていることに関しては全くお金に関係しない。先日読んだ「朝2時起きで、なんでもできる!」*2で書かれていることにも共通することが多い。
個人的に、「この本を125円で読めたことは十分な価値があった」
最後に、筆者の小長井さんが好きな言葉を引用して締めくくる。
私の好きな言葉、マザーテレサの言葉を紹介したいと思います。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
余談
本書で主観的価値と客観的価値について述べられていた。確か、「だるやなぎを囲む会」で[twitter:@daruyanagi]が話してた気がする。自分の知識の無さをただ嘆くより、知識がある人から教えを請う方が人生は豊かになる。そう思うので今月も「だるやなぎを囲む会」でいろんな人から話を聞こう。
*1:本書では1週間
*2:ブログにも書いた『朝2時起きで、何でもできる!(枝廣淳子)』を読んで - なか日記