- 作者: 岡本太郎
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2013/11/25
- メディア: Kindle版
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ヒビノケイコさんのブログで紹介されてて、気になってた本。
目次
第1章 意外な発想を持たないとあなたの価値は出ない
第2章 個性は出し方 薬になるか毒になるか
第3章 相手の中から引き出す自分それが愛
第4章 あなたは常識人間を捨てられるか
読んでみて
安易な生き方をしてないか
冒頭からガツンと頭を殴られた。「なにこれ俺に言ってんの?」みたいな感じ。
自分自身の最大の敵は他人ではなく自分自身というわけだ。自分をとりまく状況に甘えて自分をごまかしてしまう、そういう誘惑はしょっちゅうある。だから自分をつっぱなして自分と闘えば、逆にほんとうの意味での生き方ができる。
誰だって、つい周囲の状況に甘えて生きて行くほうが楽だから、きびしさを避けて楽な方の行き方をしようとする。
本当の人生を歩むかどうかの境目はこの時なのだ。
安易な生き方をしたいときは、そんな自分を敵だと思って闘うんだ。
たとえ、結果が思うようにいかなくたっていい。結果が悪くても、自分は筋を貫いたんだと思えば、これほど爽やかなことはない。
人生というのはそういうきびしさをもって生きるからこそ面白いんだ。
位置No.51
安易な生き方。周りの状況に流された生き方、自分の意志や決意、信念というものがない生き方。そんな感じだろうか。
言葉の通り、安易な生き方をすれば楽。何も考えなくても生きて行けそうに思えてくる。でも、自分の中に燃え上がる何かはあるか?きっとないよね。
あえて厳しい状況に身を置くことで、自分を奮い立たせる。その方が「生きてる実感」を得られるんじゃないかと思う。
以前、ある経営者が「難しい仕事が取れたら、やっべー、どうしようって思うけど、燃えるよねー」というニュアンスの話をしてたのを思い出した。「こんなの無理」と考えるか、「やったんで!」と考えるかで生き方も大きく変わってくる。
安易な生き方から脱却するにはリスクも伴うことだってある。家族やローンがあるのでそう簡単にはリスク取れないよって意見もある。でも、それって単なる現状維持のための言い訳ともいえる。子どもに「お前達を養うために本意ではない生き方を~」なんて言うよりも、多少苦労をかけても必死に生きている姿、生き生きと活動する姿を見せる方が子どものためにはいいんじゃないかと思う。まぁ、そのせいで一家離散なんてことになると本末転倒なので、それなりに家族の理解を得る必要はあるだろうけど。
ありのままに生きる
何か、これと思ったら、まず、他人の目を気にしないことだ。また、他人の目ばかりでなく、自分の目を気にしないで、萎縮せずありのままに生きていけばいい。これは、情熱を賭けられるものが見つからないときも大切だ。つまり、駄目なら駄目人間でいいと思って、駄目なりに自由に、制約を受けないで生きていく。
位置No.264
今の自分をそのまま素直に受け入れる。いい意味で「こんなもんだよ」って。まずはそこから。
まとめ
中盤の恋愛観については「元も子もないことを…」と思う場面もある。しかし、全体通していいことが書かれている。
人生に迷ったとき、停滞していると感じたときなど、時々読み返したい。