なか日記

一度きりの人生、楽しく生きよう。

『糖質制限の真実 日本人を救う革命的食事法ロカボのすべて』 山田悟

糖質制限の真実 日本人を救う革命的食事法ロカボのすべて (幻冬舎新書)

糖質制限の真実 日本人を救う革命的食事法ロカボのすべて (幻冬舎新書)

いつもの様に日替わりセールになってて、気がついたらポチっていた系の本。

以前から糖質制限ダイエットは気にはなってて、関連する本をちょっと読んだりもした。

でも、最近は意識薄れがちになってる。基本的に甘党だし、パンや麺類大好き(汗

目次

第1章 日本人の体に起きている異変
第2章 黒が白になった栄養学の激変
第3章 カロリー制限は意味がない
第4章 緩やかな糖質制限=ロカボが人類を救う
第5章 ロカボ生活を始めよう
第6章 疑問にお答えします
おわりに
巻末資料 糖質が少ない食品、多い食品

読んでみて

まず、「糖質制限ダイエットしましょう!」という本ではない。「最新の栄養学はこういうことになってます。」というのが全面に出てる感じ。その上で、「糖質を制限した方が色々いいことありますよ。」ということが根拠と共に示されている。

今回の『糖質制限の真実』はこの10年間で起こった栄養学の変化がどのようなものかをお伝えし、緩やかな糖質制限食(ロカボ)がいかにメタボリックシンドロームやロコモティブシンドロームに有用、あるいは有用と期待できるか、を述べている本です。 location 30

健診で問題なくても安心できない

最初、糖尿病のことが書かれている。自分は、「健診で血糖値の値を気にしてればいいんだよね」と思ってた。しかし、

自分が血糖異常であることは、かなり深刻な状態になるまでなかなか自覚できません。
血糖異常はまず食後高血糖として現れます。しかし、食後の血糖値が異常に上がってしまっている人でも、空腹時血糖値は最後の最後、本当に糖尿病になる直前まで上がってきません。そのため、空腹時血糖値だけを測定する通常の健康診断では、異常が見つかりにくいからなのです。 location 224

ということは、健診の結果(空腹時)が正常値であっても、実はその兆候が出てるかもしれない。そう考えると怖くなり、自分で食後血糖値を測った方がいいのかも。とAmazonを覗いてみたところ、器具は売っているもののセンサーチップなるものは薬事法上、調剤薬局で購入する必要があるらしい。

血糖測定器 ワンタッチウルトラビュー 穿刺具・ランセット・本体 3点セット

血糖測定器 ワンタッチウルトラビュー 穿刺具・ランセット・本体 3点セット

食事の仕方

最近の研究の結果、油についても糖質についてもたんぱく質についても、それまで常識だと思われていたことが軒並み打ち消され、正反対になったらしい。

血糖の上昇を抑えるためには、タンパク質や油の摂取を増やすことが重要らしい。当然、摂取カロリーは増えることになるが、それよりも血糖値の上昇を押さえることの方が重要という感じ。

でも、タンパク質や油の摂取を増やして大丈夫?腎臓に負担がかかったり、動脈硬化とか、脳卒中、心筋梗塞といったリスクが高くなるんじゃないの?という懸念についても問題ない事が書かれている。

糖質摂取量を少なくして、必要最小限のインスリンで血糖値をなだらかに保っていくというのが、体にとっては一番負担が少ない方法だということになるのです。 location 582

ロカボ=〝緩やかな〟糖質制限

本書で提案されているのは「糖質制限」ではなく「緩やかな糖質制限」である。ひと言でいうと、極端な糖質制限をしないということ。本書では以下のように説明されている。

糖質を1食20~40グラム、それとは別に1日10グラムまでのスイーツ、間食を食べて1日の糖質摂取量をトータル70~130グラムにしましょう、というのが「ロカボ」の定義です。 location 994

現時点で日本人に対する糖質制限は、エビデンスレベル1およびエビデンスレベル2で支持されているわけです。これを批判することは科学的根拠を無視した医療、すなわち非科学医療につながることでしょう。 location 1109

まとめ

この本を読んで、やっぱり糖質を少しは気にしようって気になった。それはダイエットとかそういうのではなく、健康に生きるため。しかし、いろんな食品の栄養成分を見てみると、「糖質」ではなく「炭水化物」が書かれていることが多い。炭水化物=食物繊維+糖質なので、どう考えたらよいものか。ざっくり、炭水化物≒糖質と読み替えるのもありかもしれないけど、それだと糖質を1食20~40グラムってあっさり超えてしまいそうな気もする。

興味がある人はもちろんだが、あまり興味がない人も一度目を通しておくといいんじゃないかと思う。現在の栄養学的にどんな食事がいいとされているかがわかると思う。

おしまい。